イスラム教を訪ねる(5)

オイル
コラム

皆さんの中に、イスラム教について、
「ちょっと怖い」というイメージを持っている方はいませんか?

それはきっと、こんな言葉を、
ニュースや新聞で見聞きすることがあるからではないでしょうか。

「イスラム原理主義」
「イスラム過激派」
「イスラム武装勢力」

実はこれ、3つとも全然違う意味で、
特に後者2つは、本来のイスラム教と全くかけ離れた主旨のものなんです。

そして、

「爆破テロ」
「自爆テロ」
「ジハード」

これも、イスラム教をなんとなく怖いイメージに結びつけてしまうキーワードです。

これらの誤解を解くことで、
イスラム教徒の方々への誤解や偏見が解けるはずです。

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そもそも、イスラム原理主義とは、「イスラム復興運動」をさしています。
イスラム復興とは、「伝統的なイスラムの教えに戻ろう」、
コーランに記された戒律を一言一句忠実に守ろうではないかという運動です。
例えば、近年、欧米文化圏の影響などもあり、
女性の権利が主張され、髪の毛を出しても良い地域があるのですが、
そういうことについて、「いや絶対にだめだ」という立場を取るのが原理主義。

彼らは、そのような主張を掲げる傍ら、
貧しい人々を助けたり、医療を施したり、ボランティアを展開するなど、
平和的な活動をしていました。

何故「原理主義」という呼び名がついたかというと。
元々、キリスト教の世界において「キリスト教原理主義」があり、
「聖書に書いてあることは一字一句全て正しい」という強い主張を持っています。
それになぞらえて「イスラム原理主義」と名付けられました。

イスラム原理主義は、テロや暴力とは何の関係もない、
宗教上強い信念を持つ人たちのことなのです。

このイスラム原理主義を唱える人たちの中に、
「その復興運動のためなら暴力を使ってもかまわない」
という過激な考えを持つ人たち、「イスラム過激派」が現れます。

やがてそこには、政治的な理由も絡んできます。
領土を返してほしい、地位を向上させてほしい、攻撃に対する報復をしたい、
こういった様々な主張が、イスラム教や神の名を傘に、正当化されていきました。
その人たちが実際に徒党を組み、武器を持ち武力を備えると、
これが「過激派組織」「武装勢力」に。

あくまでも、イスラム教を根っこに派生してしまっただけで、
彼らがイスラムの代表ではないし、
彼らのしようとしていることがイスラム教の主旨ではないのです。

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