『オイル』と神話(1)

劇団のの オイル
コラム

『オイル』の舞台は、1945年8月の島根県ですが……
実はこれ、物語の横軸なんです。

ではでは、物語の重要な鍵を握る、縦軸として織り込まれているのは……?

日本に古くから伝わる神話の風景です。

島根は、出雲(いずも)の国。
有名なのは、出雲大社(いずもたいしゃ)という神社ですね。
古い暦(こよみ)では、1年のうち10月を、「神無月(かんなづき)」と呼んでいます。
この月には、日本中の八百万(やおよろず)の神々が出雲大社に集まると言われています。
神様が出雲へ出かけお留守にしているから、神様のいない「神無月」。
逆に、出雲ではたくさんの神々が大集合するので、
同じ月を「神在月(かみありづき)」と呼んでいます。

並んで有名な、三重県の伊勢神宮(いせじんぐう)。
今年はなんと、この出雲大社と伊勢神宮、
両方ともが遷宮(せんぐう)を迎える記念すべき年なんです。
「遷宮」とは、社殿(しゃでん)を修理したり、
新しく建て替えて御神体を新宮に移したりし、御神宝や御装束を新調すること。
普段公開していないものを資料館で拝見することができる、貴重な機会でもあります。
我らが演出助手の奈良田和華(ならたわか)さんは、7月に伊勢神宮にお参りし、
神話の世界、『オイル』の世界のかけらに触れて来たそうですよ!

神話には、古事記、日本書紀を初め、色々な種類があり、
同じ土地や神様が少しずつ違う登場のしかたをすることがあります。
出雲大社ができた経緯も諸説あるのですが、
ここでは、『オイル』に使用されているモチーフ『国譲り』の物語を、
『オイル』に描かれているのに近い説話に沿って御紹介し、
神話の中の出雲をのぞいてみたいと思います。

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