本番 -喫茶-

 

『Family Profile』の物語を、写真入りで紹介致します。
ただし、写真そのものは、本番当日ではなく、
26日と27日に、メンバー内で行った通し稽古の写真です。
26日は、私服で、ダブルキャストの、石丸香織が出演しています。
27日は、衣装で、ダブルキャストの、のあのえるが出演しています。

 

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時代はまた遡り、80年代。
喫茶店に来たのは、貴浩と、笑子でした。

 

「さぁ、レディーファーストですよ!」

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「いらっしゃいませ」

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ここは、貴浩が、学生時代、論文が進まない時などに足を運んでいた喫茶店。
クラシックの流れる、落ち着いた雰囲気です。
有名な作家先生なんかも来るんだとか……?
大きな声では言えないが、と、大きな声でニコニコ話す、貴浩。
笑子は、ヒヤヒヤします。

 

今日は、映画を観た帰りです。

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『魔女の宅急便』を観た、2人。

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大好きなアニメの話に盛り上がる、貴浩です。
「あ、すみません、僕ばかり喋って!」
人の話を黙って聞くのが得意、無口な笑子にとっては、何も苦痛ではありません。
「いかがでしたか? 笑子さんは!」

 

当時、働く女性への応援メッセージとして人気のあった、『魔女の宅急便』です。
笑子は、家にいて、父親の言うことばかり聞く自分の母親に、
なんとなく反感を持っていました。
完璧な妻であり、母であった自分の親とは、
違う道を行きたいと思って会社に入ったのです。

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いつも、人に自分の考えなど、あまり言わないようなことを、
ペラペラ喋ってしまった笑子。

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なんだか、貴浩さんには、笑子をお喋りにさせる不思議な力があるようです。

 

さぁ、貴浩オススメの、おいしいコーヒーが運ばれてきました。

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「あ……」

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「おいしいですね……」

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「でしょ!?」

 

人生には、おいしいコーヒーが必要なのかもしれない。

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気を張って生きて来た笑子にとって、
何か新発見があった瞬間でした。

 

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