ー稽古場はどんな雰囲気ですか?
とにかくテンションが高い!!稽古場を半分こして違うシーンを同時に練習すると、あまりの声の大きさに片方が練習にならないことも…(笑)隣で話している人の声が聞き取れない、そんな稽古場です。
ー「オイル」ってどんな作品ですか?
すごく主張が強い作品だと思います。縦軸となる神話の話だけでなく、戦争、原爆、9.11、イスラム教など、現代世界が抱えている問題がいっぱい。
かつ「平和について考えるきっかけになったらいいね」というようなやわらかい問題提起ではなく、もっと、それらの問題に対して真正面から挑んでいるような。
見方によっては、ずいぶん過激な作品に見えてしまうかもしれません。でも本当に伝えたいのは、政治的な主張なんかじゃなくて、劇中富士が何度も言っている「あなたのことなのよ」という台詞なんじゃないかなぁと思って日々稽古に励んでいるところです。
平和に流れていく毎日のなかで、過去の日本や現代の世界で起きた/起きている問題を自分に関係のあることとして捉えるきっかけとなるような、そんな衝撃が与えられたらいいなと思います。
ー演じる役はどんな役ですか?
神話の世界では古代人を、現代の島根ではぼん(ぼうや)を演じます。
古代人たちはにこにこのほほんと暮らしていて、富士にどんなに「あなたのことなのよ」と言われても、なかなか話が通じない。一方島根県民たちは、終戦の混沌のなかで必死に生きようとしているけれど、すごく日和見でころっと意見が変わってしまう。正反対のキャラクターだけど、どちらも私たちに近いものがあるなぁと思います。
ぼんは戦争の時代に生まれて、村のじいちゃん・ばあちゃんにたくましく育てられた子どものイメージです。大人に会議にまざりこんでいるおませさんな感じと、アメリカに目をキラキラさせてしまう子どもらしさと両方出せたらいいなと思っています!今回子どもは一人しかでてこないので、戦後の子ども代表としてがんばりたいと思います!!
ーあなたが今まで生きてきたうちで、一番大きな社会的な事件は何ですか?
そのときいくつで、どんなことを感じましたか?
アメリカ/米国同時多発テロ事件(2001年9月11日)。
小学校5年生でした。テレビを見ていたおじいちゃんにおやすみを言って寝室に行こうとしたら、「大変なことが起こったよ」と言って急に呼び戻されて、ニュース速報を見ました。貿易センタービルに飛行機がつっこむ映像を繰り返し繰り返し見ながら、何もわからないなりに、何かとてつもなく大変なことが起こったんだと感じたのをよく覚えています。
ー意気込みをどうぞ!
演技の稽古だけでなく、歴史の勉強をしたり、ダンスしたり、殺陣に初めて挑戦したりと、もりだくさん頑張ってきた2ヶ月でした。
最後までがんばります!!ぜひ見に来てください!!
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