ー今回苦労したことはなんですか?
僕はメンバーの中で最年少の一人なのですが、日々先輩方を参考に楽しく稽古をさせてもらっています。夏期に留学をしたため稽古に遅れをとってしまったので少し大変でした。
ー「オイル」ってどんな作品ですか?
「オイル」という作品は、一言でいうと、原爆や原爆を使用したアメリカに対する激しい批判的メッセージが込められた作品だと思います。
作品全体を通じて戦争や原爆、テロについて考えさせられ大きな見どころのひとつです。シリアスな内容の他にもコメディーがあって笑わせてくれたり、殺陣や踊りで興奮できたり、全てが見どころだと思います。また、古代人や神など様々なキャラクターが登場し、舞台がごちゃごちゃに絡み合うのも面白いポイントです。
ー演じる役はどんな役ですか?
僕の演じる役は島根県民の一人である若旦那と、古代人の一人ナマコです。
島根県民は戦後の日本の賑やかさを象徴するような人物で、中でも若旦那はどこか単純で感情的で周りに流されやすいところがあります。
古代人は過去を忘れた現代の日本人の象徴として描かれています。ナマコは古代人の中でも一人だけ行動パターンが異なっていたり、落ち着いていて冷静に見えたりして、いわば古代人のリーダー的な役です。
ーあなたが今まで生きてきたうちで、一番大きな社会的な事件は何ですか?
そのときいくつで、どんなことを感じましたか?
事件とは少し異なるかもしれませんが、東日本大震災(2011年3月11日)に伴う福島原子力発電所事故(2011年3月11日)です。
そのとき高校二年生にして、初めて世界で起きている事件や事故を身近に感じる経験をしました。それまでは対岸の火事な意識で新聞等を読むことが多かったのですが、同じ地球上で現実に起きているという意識を強く持つようになりました。また、原子力に対して初めて恐怖感を抱いたのを覚えています。
ー意気込みをどうぞ!
今まで外部の劇団において本格的に公演に参加する経験をしたことが無く、僕自身の旗揚げ公演のような意識で臨んでおります。
観客の皆様を満足させるべく、公演に参加できるという機会と関わった人々に感謝しつつ、今公演に誘って下さった先輩方の期待に応えるべく、目一杯楽しみつつ、全力で演じようと思います。
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