『高瀬舟』再訪 『高瀬舟』原典「流人の話」( 神沢杜口『翁草』巻百十七「雑話」より) 元・京都町奉行与力、神沢杜口(かんざわ とこう)さんの随筆『翁草』より、森鷗外が読み……2つのテーマを見出し……「高瀬舟」を書くこととなった一編をお届けします。高瀬舟と思ったよりも同じ、思ったよりも違う、原典の味。そしてぜひ、「翁草」⇒「高瀬舟縁起」⇒「高瀬舟」の順に読んでみてくださいませ……。 2025年1月12日 流人の話
『高瀬舟』再訪 森鴎外『高瀬舟縁起』 これは、森鴎外がなぜ「高瀬舟」を書いたのかという大変短い解説文です。高瀬舟は、江戸時代の随筆集「翁草」に着想を得て書かれた短編小説で、元は、淡々と同心が見聞きしたことを書き記したもの。鴎外は、「その中に二つの大きい問題が含まれていると思った」と語ります。鴎外が大きく着目して、臨場感溢れるドラマに残した2つのテーマとは? 2023年3月03日 高瀬舟縁起
『高瀬舟』再訪 森鴎外『高瀬舟』 時は寛政の頃、ところは京都。桜散る春の夕、島流しの刑になった罪人を運ぶ高瀬舟に一風変わった男が乗せられる。およそ罪人らしからぬ清々しい表情に穏やかな態度を不思議に思った護送役の庄兵衛は、思わず何を思っているのか尋ねると、罪人喜助は身の上に起きたことを語り始める。安楽死や貧困問題など、未だに誰も答えを出せない問いを時代を超えて投げかけてくる森鴎外の作品。法学専攻の学生さんからのリクエストにお応えして読みました! 2023年3月03日 高瀬舟