作品一覧

ののトーーーク

【トーク】技術トーーーク

劇団ののも、もうかれこれ5〜6年ほど活動してまいりました。(記憶が定かではありません。) 文学フリマにも初進出した今年、「ここらで少し、過去を振り返ってみよう!」ということで、メンバーによる、劇団ののの製作裏話・思い出話をお届けしま...
海野十三の○年後

海野十三『十年後のラジオ界』

まるで現代のお笑い芸人が掛け合いをしているのかと錯覚してしまう、軽妙な、漫才のような会話。この作品の売り文句はなんと「科学コント」。 科学技術の進歩が目覚ましい当時、彼らは、「今後、ラジオがどうなっていくのか?」というテーマで語り合...
ののトーーーク

【トーク】文学フリマに出店しました

今回は作品を読まないトーク回です。2023年6月に開催された文学フリマに出店したときのエピソードをふりかえりました。 主なトピック 前編 収録のしかたを変えてみました文学フリマとは?ことの発端栗田ばねの初参加時の思い出劇...
『高瀬舟』再訪

森鴎外『高瀬舟縁起』

これは、森鴎外がなぜ「高瀬舟」を書いたのかという大変短い解説文です。高瀬舟は、江戸時代の随筆集「翁草」に着想を得て書かれた短編小説で、元は、淡々と同心が見聞きしたことを書き記したもの。 鴎外は、「その中に二つの大きい問題が含まれていると思った」と語ります。鴎外が大きく着目して、臨場感溢れるドラマに残した2つのテーマとは?
『高瀬舟』再訪

森鴎外『高瀬舟』

時は寛政の頃、ところは京都。桜散る春の夕、島流しの刑になった罪人を運ぶ高瀬舟に一風変わった男が乗せられる。およそ罪人らしからぬ清々しい表情に穏やかな態度を不思議に思った護送役の庄兵衛は、思わず何を思っているのか尋ねると、罪人喜助は身の上に起きたことを語り始める。 安楽死や貧困問題など、未だに誰も答えを出せない問いを時代を超えて投げかけてくる森鴎外の作品。法学専攻の学生さんからのリクエストにお応えして読みました!
きつねのおはなし

新美南吉『ごんぎつね』

山からふらりと村に来ては、人間にいたずらばかりしていた、きつねのごん。ある雨上がりの秋の日、村の若者、兵十が川でとったうなぎを盗んだごん。しかし後日、兵十のお母さんが亡くなったことを知ってから、ひとりぼっちの兵十に親近感を持ち、家の中にこ...
きつねのおはなし

田中貢太郎『狸と同棲する人妻』『狸と俳人』

仁蔵は仕事熱心な若者で、毎日のように行商に出かけていた。ある時、何日も帰らなくなり、妻の直は非常に心配していたが、ひょっこりと帰宅し、また平穏な日々が再開した。しかし……!?(狸と同棲する人妻) 変わり者の俳人、澤田庄造は、庭にくる...
きつねのおはなし

蔵原伸二郎『狐』

どこか荒寥とした大きなスケールでありつつ繊細な風景描写。その広大な自然環境の中に溶け込むように存在する狐たちの姿。狐は、鶏を狩り、人間に狩られ、身ごもる野生の生き物でありながら、その枠を超えて光、影、石、風、宇宙になることもでき、人間の魂...
きつねのおはなし

新美南吉『手袋を買いに』

森で暮らす、きつねの親子。雪が降り、ぼうやは外に出ておおはしゃぎですが、小さなこぎつねの手は、冷たくなってしもやけになりそう。親子は手袋を買うために、人間の住む町まで歩き始めました。人間はやさしい? それとも、おそろしい…?きつねのぼうや...
きつねのおはなし

土田耕平『狐に化かされた話』

ある月の夜、太郎は寝る前におばあさんに物語を聞かせてもらいました。それは、おばあさんが若い頃のこと。村の女たちは夕飯が終わると、連れ立って、田んぼから湧き出る温泉に出かけるのでした。ある同じような月の晩、いつものように湯に入った帰り道、急...
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