酒の随筆集 大町桂月『酒に死せる押川春浪』 日本SF界の先駆者、押川春浪。作者は、その友人である大町桂月。若くして亡くなった押川は、もしかして酒癖によって命を縮めた……!?友人だからこそ、いいところも悪いところも知っている。生前の思い出とともに、「嗚呼 押川春浪君は逝けり」「偉なるや春浪君、君の肉体は朽つることあるも、君の精神は死するものにあらず」と、美しく力強い文体で綴られた愛情と悲しみを、歌い上げるような朗読でお届けます。 2025年4月13日 酒に死せる押川春浪
酒の随筆集 宮本百合子『三鞭酒』 友人2人とホテルの食堂にでかけた「私」。ガラガラの店内に退屈を感じながら食事をしているところに、中年のアメリカ人と思われる男女が1組入ってくる。なんとなく気になって観察をしていると、男性がシャンパンを注文し…?不謹慎ながらも共感してしまう、戦前のとある日常。 2025年3月30日 三鞭酒
酒の随筆集 太宰治『禁酒の心』 「私は禁酒をしようと思っている」から始まる、太宰治の禁酒?エッセイ。酒と人間の哀しい関係を、太宰独特のユーモアと自嘲を交え、時に滑稽に、時に鋭く描き出します。配給酒を巡る人々の哀しいまでの執着、酒場での醜い争い…。禁酒するといいながら、アンタ完全に酒飲んでるだろ!といいたくなるような、人間の弱さと欲望を炙り出す、太宰文学の魅力が詰まった一作です。 2025年3月23日 禁酒の心
海野十三の○年後+小酒井不木 海野十三『千年後の世界』 1940年から1000年後に冷凍睡眠から目を覚ました科学者フルハタ。棺のなかでひとり目を覚ました彼の元にやってきたのは、全裸の女教授!?1000年後の世界で、フルハタは何を見るのか。今回は、ののラジオで初めて、回し読みの状態で作品をつくりました。次々変わる配役で、演者の個性をお楽しみください。 2025年1月19日 千年後の世界
『高瀬舟』再訪 『高瀬舟』原典「流人の話」( 神沢杜口『翁草』巻百十七「雑話」より) 元・京都町奉行与力、神沢杜口(かんざわ とこう)さんの随筆『翁草』より、森鷗外が読み……2つのテーマを見出し……「高瀬舟」を書くこととなった一編をお届けします。高瀬舟と思ったよりも同じ、思ったよりも違う、原典の味。そしてぜひ、「翁草」⇒「高瀬舟縁起」⇒「高瀬舟」の順に読んでみてくださいませ……。 2025年1月12日 流人の話
ののトーーーク 【トーク】あけましておめでとう&文学フリマ出店しました(2025年1月) あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。メインは2024年12月に開催された文学フリマ39の出店&エンジョイ報告です。主なトピック前編あけましておめでとうございます。文学フリマ39に出店しました。ご来場いただいた皆様… 2025年1月01日 あけましておめでとう&文学フリマ39出店しました(2025年1月)
海野十三の○年後+小酒井不木 海野十三『三十年後の東京』 時は昭和52年、東京。異常気象によって溶けだした万年雪より、謎の巨大鉄球が発見される! 観衆の見守るなか、中から出てきたのは、なんと・・・!日本SE界の元祖、海野十三が戦後の1947年に少年雑誌で発表した「30年後の東京」世界。未来と戦後と… 2024年10月12日 三十年後の東京
海野十三の○年後+小酒井不木 小酒井不木『恋愛曲線』 親友「A君」の結婚式に、お祝いのメッセージを送る「僕」。この手紙と一緒にとびきりの贈り物「恋愛曲線」を届けるといい、その説明をはじめますが……。僕とA君と「雪江さん」の三角関係で生まれる、ハート・ラブの極致「恋愛曲線」とは……!?医学者でも… 2024年8月03日 恋愛曲線
ののトーーーク 【トーク】おたより紹介&文学フリマ告知 今回はトーク回。なななんと「ののラジオ」宛に、おたよりをいただきました!それも件名に「ありがとうございます」と……いえいえ、こちらこそ、ありがとうございます。「ののラジオ」はいつでもインターネットの暗闇に球を投げ込んでおります故、リスナーさ… 2024年8月03日 おたより紹介&文学フリマ告知
横光利一が愛した妻 ※準備中 横光利一『美しい家』 ある日「私」と「妻」は、新しい家を探すため1日中歩き回り……。横光利一が最初の妻との生活を綴った一連の作品から、「春は馬車に乗って」の前段にあたる時期のお話です。一緒に外を歩き続けた冒頭のあと、新居で妻は病床に就き、「私」は家そのものからも… 2024年7月28日 美しい家