小泉八雲「のはなし」 朝ドラ「ばけばけ」放送開始記念として小泉八雲のシリーズをお送りします!(はたして放送終了までにすべて公開できるのか!)日本の怪談をたくさん残している八雲、ことラフカディオ・ハーン。今回は、「の話」がつくお話を取り上げてみました。後半では、小泉八雲の妻「セツ」や息子「イワオ」の手記も取り上げます。原典がわかるものについては、原点にもあたっています。トークで取り上げますので、お聞き逃しなく! 2025年9月29日 小泉八雲「のはなし」
谷崎潤一郎『或る時』の風景を訪ねて 『刺青』『鍵』『細雪』『陰翳礼讃』など、数々の有名作品を残す、谷崎潤一郎。今回、青空文庫には未収録の作品『或る時』を朗読しました。谷崎が日本橋・茅場町周辺に住んでいた少年時代を振り返り、周囲の様子や家族について回想した短編のエッセイで、まさに谷崎の作風の原点とも言える原体験を、名曲「家路」を添えてお送りします。が、我々が着目したのはそこではなくて、谷崎が「ここに私の家があったはず」と述べている冒頭の文章です。道案内が絶望的に分かりにくい。そこで、かなりの時間を費やして場所を突き止めた記録(江戸や東京の街について詳しくなった記録)を、フリートークやブログにてお伝えします! 2025年9月20日 谷崎潤一郎『或る時』の風景を訪ねて
酒の随筆集 酒。ある人にとっては生活必需品であり、ある人にとっては別れようとしても別れられない魔物。酒によって人は喜び、酒によって人は死ぬ。文豪のなかに酒好きは多く、これまでに酒をテーマにした作品が数多く書かれています。そんな中から、ジャズに合う、しっとりとした随筆を集めてみました。酒好きが皆無の劇団ののが、酒に興じる文豪を斜め後ろから見たシリーズです。 2025年3月15日 酒の随筆集
海野十三の○年後+小酒井不木 「日本のSFの父」と言われる海野十三(うんのじゅうざ・うんのじゅうぞう)。戦前から戦後にかけて、子どもから大人まで幅広い人をわくわくさせる、多くのSF作品を遺しました。その中で、「○年後の○○」という形式のタイトルを持つ作品を、複数書いてい… 2023年11月12日 海野十三の○年後+小酒井不木
『高瀬舟』再訪 高校生の頃、国語の授業で読んだことがある気がする『高瀬舟』。でも、なんだか難しかった記憶しかない……。そこで、改めて読んでみることにしました。「著者が伝えたいメッセージは何か」。こんな国語でありそうな質問に、森鴎外先生は答えてくれていました。『高瀬舟縁起』は、森鴎外みずから『高瀬舟』について解説した文章です。 2023年3月11日 『高瀬舟』再訪
きつねのおはなし 「ごんぎつね」「てぶくろを買いに」など、わたしたちは小さい頃から狐が登場するお話に親しんできました。かつて狐は、人間の近くで暮らし、語られてきました。今では身近に語られることの減った狐ですが、日本人はどのように狐を語ってきたのでしょうか。き… 2020年12月05日 きつねのおはなし
横光利一が愛した妻 小説家・横光利一は、若くして最愛の妻・きみを亡くしました。きみの生前から死後にわたり、利一は繰り返し自分と妻をモデルにした小説を書きました。それぞれの作品を読み通すと、横光利一とその妻の関係が見えてきました。作品:横光利一『春は馬車に乗って』『慄える薔薇』『妻』『蛾はどこにでもいる』『花園の思想』 2020年3月07日 横光利一が愛した妻
劇団のの脚色&ダブルキャスト『指環』 とある列車の中。1人の男Aが、もう1人のBに話しかける。以前も会ったことがあるというこの2人。前回はちょうど、車内で指環がすられる事件があり、Bが疑いを掛けられた時だった。その事件の裏側に隠された真実とトリック、そしてAとBの正体とは……? ミステリー作家、江戸川乱歩が初めて、セリフを台本形式に書いた短編。落語のような、丁々発止の「べらんめえ調」が小気味好い!より分かりやすさを追求した劇団ののオリジナル版と、キャスト入れ替えによる、全4バージョンをお楽しみください。 2019年12月21日 劇団のの脚色&ダブルキャスト『指環』