のあのえるの出演作一覧

横光利一が愛した妻

横光利一『春は馬車に乗って』3

【作品紹介】 肺病による咳に苦しみ、床に伏せる妻と、そして自宅で仕事をしつつ甲斐甲斐しく看病する夫。 闘病とは何か、死とは何か、夫婦の愛とは何か。 やがて来る別れを前に、2人は時に責め合い、時に寄り添いながら、それぞれの真理を求め続ける。 実際に若くして妻を亡くした横光利一の自伝的小説です。心をえぐるような鮮やかな言葉の押収は、時代を超えて色褪せることなく、現代人の我々に、死と向き合うヒントを与えてくれます。
ちょっと不思議な童話集

夢野久作『きのこ会議』

ある日、森の中で、きのこたちが集まって、会議を開いています。人間についての意見を次々と発表する、個性溢れるきのこたち。そこへ早速、きのこ狩りにやってきた、人間の家族。きのこたちの運命やいかに。劇団のの史上最多の役を、吉田素子がひとりで演じ...
ちょっと不思議な童話集

小川未明『遠くで鳴る雷』

毎日、家の畑に出ては、育てているきゅうりの成長を楽しみに眺めていた少年、二郎。二郎に見守られて、きゅうりはツルを伸ばし、花を咲かせ、やがて立派な実になります。ある日、お母さんが、二郎にハサミを渡し、いよいよきゅうりを収穫することに。 川の...
芥川龍之介作品集「秋」ほか

芥川龍之介『蜜柑』

ある曇った夕暮れ、横須賀発の汽車の席に座り、発車を待っていた「私」。 彼は、つまらない毎日や、新聞を埋め尽くす平凡なニュースに疲れ切っていました。 そこへ突然、田舎者の少女が駆け込んで来て、乗り合わせます。 みすぼらしい服装と髪型、落ち着きの無い様子に、「私」のイライラは増すばかり。 汽車は、「私」と少女を乗せて走り出します。 一体、どうなってしまうのでしょうか?
ののラジオ

国木田独歩『竹の木戸』

裕福な大庭家と、隣に引っ越して来た貧しい植木屋夫婦。井戸を共有するため両家の境の生け垣に竹の木戸が作られ、不思議な交流が始まった。 秋冬の寒さが深まり炭の価格が高騰する中、大庭家の炭が盗まれる事件が起きる。静かに事を見守る大庭家の主人=真蔵、植木屋の妻を犯人だと疑う女中=お徳、涙ながら夫に貧乏生活のつらさを訴える植木屋の妻=お源、それでも変わらない植木屋=磯吉…… 生活必需品の炭を巡り、日常生活と人間関係が、少しずつその均衡を崩してゆく。
タイトルとURLをコピーしました