『刺青』『鍵』『細雪』『陰翳礼讃』など、数々の有名作品を残す、谷崎潤一郎。
今回、青空文庫には未収録の作品『或る時』を朗読しました。
谷崎が日本橋・茅場町周辺に住んでいた少年時代を振り返り、周囲の様子や家族について回想した短編のエッセイで、まさに谷崎の作風の原点とも言える原体験を、名曲「家路」を添えてお送りします。
が、我々が着目したのはそこではなくて、谷崎が「ここに私の家があったはず」と述べている冒頭の文章です。
道案内が絶望的に分かりにくい。
そこで、かなりの時間を費やして場所を突き止めた記録(江戸や東京の街について詳しくなった記録)を、フリートークやブログにてお伝えします!
トークトピック
- 谷崎潤一郎 &「或る時」基本事項紹介
- 「或る時」道案内の問題点について
- 【茅場町の変遷1】江戸時代
- 【茅場町の変遷2】明治9, 17, 40年(「或る時」前後)
- 谷崎が幼少期を描いたエッセイたち
- 【茅場町の変遷3】大正時代
- 関東大震災について
- 【茅場町の変遷4】「帝都復興事業」以降
- 『幼少時代』単行本付録地図!
- 明徳稲荷神社について
- 谷崎家跡、いまは何が建ってる?