【中学生・高校生のみなさんへ】AIを使って読書感想文を書く方法を考えてみた

読書感想文・レポートについて考えよう!
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AIって何?

こんにちは、劇団ののです。

最近、なんでもAIの世の中になってまいりましたね。

AIというのは、人工知能のことです。

なんだか恐ろしい!

という印象を持っている人もいるかもしれませんが、コンピューターやスマートフォン上で、会話の相手になってくれたり、イラストや写真の画像を生成してくれたり、難しい計算を一瞬でやってのけてくれたり、症状から受診すべき病院を判定してくれたり——実は、とても頼もしい味方でもあります。

例えば、みんなで文化祭の屋台のシフトを決めるとき、今までであれば、どうしていたでしょうか?
「誰が何時に空いているか」を紙に書いたりメールで提出したりして、それをもらったリーダーの人がシフト表に書き込みながら、「バンドの発表の時間とかぶらないように」「誰か一人の人が長時間働いて不公平にならないように」などと考えつつ、一生懸命、分担を考えていました。
今では、AIにみんなが空いている時間を教えて「1コマ1時間として、1コマに必ず2人入るようにシフトを組んでください」と頼むと、すぐに計算して案を出してくれます。

このように、わたしたちの生活の中で、時間のかかる作業を代わりに素早くやってくれたり、人間より正確に判断してくれる分野もあったりするので、上手に使いこなせれば、とても便利な道具の一つです。
医療・防災・救助活動など、さまざまなところで、どんどん活用されていくでしょう。

宿題にAIを使ってはいけないの?

でも、これを読んでいるみなさんが、もし学校の生徒さんや学生さんであったら……

先生から、
「AIで宿題をやっちゃダメだよ」
「宿題でAIを使うときは気を付けて使わなければいけないよ」
と、言われたことがあるかもしれません。

その一方で、別の授業では、
「これからはAIも使いこなせないとやっていけない時代だよ」
「AIもひとつの技術として学んでおいた方がいいよ」
などと言われることがあります。

いいの? いけないの? どっち!?

では、どんな使い方がいけないのか、どんな使い方ならできそうなのか、読書感想文を書く場合を例にとって、一緒に考えてみましょう。

※この記事は、中学生・高校生ぐらいのかたを想定して書くので、小学生のかたは、読むのが難しかったら、保護者の方に手伝ってもらってください!

使ってはいけないと言われている場合は使わないでね

もしも、先生が「一切、AIを使わないで取り組んでください」と指示していたら、その場合は、その授業の方針に従って、絶対にAIを使わないでください。

成績に影響することですし、AIを使わないことで全て自分で取り組むことに意味のある課題なので、先生が言った通りに、ルールを守った方が良いです。

平気でウソつくから調べ物には向かない

インターネットの情報にもウソはまぎれている

さて、みなさんは、インターネット上で検索をして、調べものをしたことはありますか?

分からない単語、行ってみたいお店、有名人の情報など、インターネットで検索して調べると、とても早く情報が手に入りますね。
ちょっとしたことなら、信じてもよいと思います。

ただし、インターネットで手に入る情報は、全部真実であるとは限りません
インターネット上では、誰でも自由にウェブサイト(ホームページ)やブログ記事を書くことができるので、その中には、残念ながら「本当は何も知らないけど、お金をもうけたいから、テキトウなことを書いて公開しちゃおう!」という人が発信したものも、たくさんまぎれています。

どこの会社のウェブサイトなのか、誰が書き込んでいることなのか、信頼できる情報なのか、よく確認しなければなりません
そして、いくつかのウェブサイトを見て、比較したり、検討したりしなければなりません。

調べ物があるときに、一番良い方法は、地元の図書館に行って、カウンターの人に「調べたいことがあるけれども、自分ではよく分からないので教えてください」と相談することです。
本の探し方や資料の見方を教えてくれるはずです。

ChatGPTがウソをつくかどうか実験してみた

では、AIに質問してみると、どういうことが起きるか、試してみましょう

ここでは、Open AI ChatGPT の無料版を使ってみます。
ChatGPTは、会話形式で質問や作業依頼に回答してくれるツールです。

「お手伝いできることはありますか?」とたずねられました。



そこで、こうたずねてみました。


わたし:

森鴎外の『高瀬舟』に登場する「空引」とは、なんですか?


すると、このような回答でした。


ChatGPT:

森鷗外の小説『高瀬舟』における「空引(からびき)」とは、罪人を乗せずに舟を動かすこと、つまり“空の高瀬舟を引くこと”を意味します。

物語の冒頭で、同心の庄兵衛が「空引になるかと思ったが、罪人が乗っていた」という趣旨のことを言います。

ここでの「空引」は、通常は罪人を乗せて護送する高瀬舟が、今回は罪人がいない=空の舟を引いて戻ることになるかと思ったという意味で使われています。

つまり、「空引」はこの物語において、日常的で単調な役人の仕事の中で、今回は「珍しく囚人がいる=物語が始まる」という転換点をさりげなく示す重要な言葉です。


実は、劇団ののでは、以前に、この「空引」という単語について調べたことがあるのですが、全く違う意味だということを、わたしは知っています。



ていうか、読み方「からびき」じゃないし。
「そらびき」だし。

そして、『高瀬舟』を読んでみても、冒頭で庄兵衛がそんなこと言っている場面は全く見当たりません


めっちゃ平気でウソつくじゃないか!


びっくりするほど、普通にウソを言ってくるということが分かります。

でも、まだ1回しか質問していないので、偶然、さっきの言葉だけを知らなかったのかもしれない……
よし、チャンスを与えてやるか。

では、次に、このような質問をしてみましょう。


わたし:

新美南吉『ごんぎつね』に出てくる、「張り切り網」とはなんですか?


その回答は、こうでした。


ChatGPT:

「張り切り網」は、魚が通るルート(流れ)に合わせて網を張っておき、そこに魚が自ら入ってくるのを待つ漁法です。網は流れの中に固定して設置されることが多く、網の形状や仕掛けに工夫を凝らすことで、逃げにくくなっています。一度張ったら、魚が網にかかるのを「待つ」タイプの漁なので、定置網(ていちあみ)漁の一種とも言えます。

「張り切り」:網をしっかりと張って、漁の準備を整えること。あるいは、張った網で魚を「切る」(囲い込む、止める)という意味にも通じます。
「網」:もちろん魚をとらえる道具。


これも、微妙にウソです

定置網であることは本当ですが、「張り切り」の意味は、川幅いっぱいに張り切って使うことをさす方言だと、新美南吉記念館のウェブサイトで紹介されています。



またウソつかれた〜!

やっぱり、あんまり信用しちゃダメ、ということが分かります。

なぜか、ChatGPTをはじめとする会話形式のAIは「分かりません」「全然知りません」「お手上げです」という本音を言ってくれません。
謎に優しくて、ウソでもいいから何かを答えようとしてしまうという習性があるようです。
頑張ろうとしてくれるのはありがたいけど、今のところは、調べ物にChatGPTなどを使うのは、やめておいた方がよさそうです
(「今のところ」と言ったのは、今後、近い将来にAIがもっと進歩すると、より正確な情報を与えてくれるようになるかもしれないからです。)

AIの作った文章の丸写しはダメ! その深い理由とは?

調べ物はダメ、という話をしましたが、もうひとつダメなことがあります。

長くなりますが、あなたの人生にとってかなり重要な話なので、ちょっとがまんして聞いてください!

インターネットを検索してみると、「AIを使って読書感想文を書こう」という記事の中には、「AIが作ってくれた文章を、まるで自分の文章のようにコピーして貼り付ける方法」が書かれているものがあります。

これは、ダメ、絶対。

AIが文化祭のシフトを考えてくれたらとても便利なのに、どうして自分の代わりに文章を書いてもらうのはダメなのか
難しい問題ですが、頑張って説明していこうと思います。

みなさんは、「パクリ」という言葉をご存知でしょうか。
パクリというのは、他の誰かが作ったものを自分のものであるかのように発表したり、他の誰かが考えたことを自分のアイディアのように発表したりすることです。

これは、もしみなさんが大学に行く予定があれば、大学では厳しい取り締まりを受ける可能性があるということを覚えておいてください。
レポートなどの宿題や試験で、パクリなどをはじめとする不正なこと・ずるいことをやると、成績が0点になるだけではなく、停学処分・退学処分になることがあります
「そんな小さなことなのに、退学だなんて大袈裟だなぁ」という思うかもしれません。
しかし、研究というのは、最新の事実を解き明かしたり、真実に迫るためにいろんなことを細かく証明していったりする行為なので、パクリや嘘が入っていると、「信用できない内容」であるとみなされます。
そして、人が発見したことを、まるで自分が発見したかのように発表する人も、本当は自分で物事を考えて結論を出すことができない「信用できない人」だという扱いになります。

  • 「AIが作った文章をそのまま書き写してレポートを提出するような人は、この先もきちんとルールを守れない人だろうから、もう研究しちゃダメです」
  • 「そのような信頼できない人をうちの大学にそのまま置いておくと、不正を許す大学であると勘違いされて、大学全体の信用も下がってしまうので、あなたはここにはいられません」

というふうに、追い出されてしまうのです。

「わたしは大学に行く予定がないから関係ないよ」と考える人もいるかもしれません。
でも、多くの人は、これからの人生で、お仕事をする機会があると思います。
会社・農業・役所・工場・イラストレーター・映画監督など、いろんな職業がありますが、どのお仕事においても、大学と同じで、人が作ったものや人の考えを丸パクリしてばかりいると、法律違反になってしまったり、クビになってしまったりする可能性があります
そこまで行かなくても、「あの人は、丸写しばかりしているよね」というふうに信用を失った人には、あまり重要なお仕事が回って来なくなってしまいます。
仕事が減ると、お給料も減ってしまうかもしれません。

国語の授業で、説明文を読んで正しく理解したり、物語を読んで感想を言ったりするのは、このように、大人になったときに1人1人が自分の考えを持って生きていくための基礎的な練習をしているのだということができます。
大人になったときにルール違反をしてとんでもない目にあうことがないように、今のうちから、できるだけ、自分の力で考えて、文章やものを作り出すことができる力をつけておくことが大切です。

最初の「AIが文化祭のシフトを考えてくれたらとても便利なのに、どうして自分の代わりに文章を書いてもらうのはダメなのか」という問いに戻ると……。
文化祭のシフトは、誰が組んでも同じような結果になりますし、大体の正解の形が決まっているものです。
こういうものについては、(数学など頭を使う訓練の宿題でなければ)作業効率を考えてAIに任せても良いと思います。
ちなみに、研究や仕事の場でも、このような効率化や計算の目的では、すでにたくさんAIが使われています。
(もちろん、頑張って考えるのが楽しければ、自分で頭を使って組んでも良いのです。)

そのような機会的な作業に対して、物語を読んで考えることや感じることは、1人1人、全く同じ結果になることはありません。
たとえ似ている部分があっても、完全に同一であることはありまえません。
そして、さらにそれを文章に書き出そうとすると、必ず、あなたの個性や創意工夫が表現されます。
これは、アートでも同じことが言えます。
人間の感情やセンスに基づいた個性・創意工夫が求められている課題に取り組むときは、まずは自分の力で努力してみた方が良さそうです。

AIはすばらしい相談相手になってくれる

じゃあ読書感想文でのAIの使い道ってなに?

どうやら、

  • AIを使って調べ物をすること
  • AIに代わりに文章を書いてもらうこと

は、しない方が良さそうだということが分かりました。

じゃあ、あいつらは何の役に立ってくれるんだ!
読書感想文におけるAIの使い道って、何があるんでしょうか?

それは、相談相手になってもらうことです!

ChatGPTに相談してみた

ここからは、ChatGPTに相談相手になってもらう方法を一緒に考えてみましょう。

まず、とりあえずは質問をしてみました。


わたし:

読書感想文を書きたいのですが、考えをまとめるのを手伝ってもらえませんか?


すると、こんな返事を返してくれました。


ChatGPT:

もちろん、お手伝いします!
まず、次のことを教えてください:

  1. 感想文を書く本のタイトルと著者名
  2. その本を読んで印象に残った部分やシーン、セリフなど
  3. 読んで感じたこと(面白かった、考えさせられた、共感した、など)
  4. その本を読んで自分の考え方や行動がどう変わったか、または考えさせられたこと

この情報をもとに、感想文の構成を一緒に考えていきましょう。どの本について書きますか?


めっちゃ頼りになりそう!

でも、まだ何も考えてなかったから、いっきに4つの質問に答えるの、ダルすぎる。


わたし:

まだ頭が整理できていないので、質問に少しずつ回答してもいいですか?


ChatGPT:

もちろんです!ゆっくりで大丈夫ですよ。
まずは、どの本について書くのか教えてもらえますか?タイトルと作者名がわかると助かります。


優しい、許してくれた。


わたし:

新美南吉のごんぎつねです。有名な作品ですよね。


ChatGPT:

はい、『ごんぎつね』はとても有名で、多くの人の心に残る名作ですね。新美南吉の代表作のひとつです。

では次に進みましょう。
このお話の中で、特に印象に残った場面やセリフはありますか?「悲しかった」「かわいそうだった」「考えさせられた」など、どんな気持ちでも構いません。どこか心に残った部分を教えてください。


なるほど、こうやって、わたしの気持ちを整理するのを手伝ってくれるようです。


わたし:

まずひとつめは、最初の方で、川で魚を取ってる兵十のほっぺたに、丸い萩の葉っぱがついているというシーンが、印象的でした。なぜかというと、なんでわざわざそんな細かいことを書いたのかな、って。物語にはあんまり関係ない気がして。だから、妙にリアルに感じたのかもしれません。

あ、ちなみに、パクリになると困るので、文章は自分で考えます。あなたは文例とかを出してくれなくていいです。


↑これは、ちゃんと最初に言っておかないと、ChatGPTは張り切ってどんどん自分で文例を出してきてしまうので、釘を刺しておきましょう。


ChatGPT:

とても鋭い視点ですね!
物語に直接関係ないような細かい描写があることで、かえって登場人物や場面が現実のように感じられるんですよね。この部分は、感想文の「印象に残った場面」としてそのまま使えると思います。

読書感想文を自分の言葉でしっかり書きたいという姿勢、とても良いと思います。そのための「話し合いの相手」として、一緒に考えを整理していきましょう。

他にも印象に残ったところや、心が動いた場面はありますか?


わたし:

つまり、新美がわざわざそういう細かいことを書いたっていうのは、読者を物語に引き込むというテクニックだということなんですね?


↑まだちょっとさっきの話の続きをしたかったので、最後の質問は無視して、会話を続けてみました。
(AIはいきなりブチキレたりしないので、必ず最後に聞かれたことだけに答える必要はありません。)


ChatGPT:

はい、その通りです!とてもいい気づきです。

新美南吉は、物語にリアリティや温かみを持たせるために、一見ささいに思える自然や人物の細かい描写を大切にしています。
こうした描写によって、読者は「作り話」ではなく、「本当にどこかで起きたこと」のように感じられるんですね。

つまり、その「萩の葉っぱ」という何気ない描写も、兵十という人物の存在をより身近に感じさせるための工夫(テクニック)なんです。

このように考察を深められているのはとても素晴らしいです!

次は、物語全体を通して「心に残ったこと」「感じたこと」は何かありますか?(たとえば、ごんの気持ち、兵十との関係、最後の場面についてなど)


なるほど、わたしは、印象に残っている場面ではあったものの、それは「しっかり作者の狙いがある表現だったんだな」ということに、改めて気付くことができました。

何気ないリアルな様子を描くことで、

  • まるで自分が実際にその場にいて、その風景や兵十を直接を見ているように感じる
  • つまり、ごんの視点を手に入れることができる
  • その後に続く物語もずっと、自分がその場で体験しているかのように、ごんに感情移入したまま読み進めることができる

という効果があったのかもしれない、と考えることができたので、これで一つ、読書感想文に使えるネタが手に入りました。

そこで、次のネタを見つけるために、さっきの質問に答えてみました。


わたし:

どうなんでしょうね。ごんは、そのまま気づかれずに兵十に栗を持っていく毎日を寿命で死ぬまで続けるのが幸せだったのか、それとも、殺されてもいいから気づいてもらいたかったのか、考えています。


ChatGPT:

とても深い問いですね。
ごんの行動や気持ちを「幸せ」や「満足」という観点から考えるのは、読書感想文として非常に印象的な切り口です。

1. 「気づいてもらえたことが嬉しかった」派の視点

  • ごんはずっと、兵十に気づかれずに物を届け続けていたけれど、最後の瞬間にやっと自分の気持ちが届いた。
  • 「ごん、おまえだったのか」という兵十の言葉が、ごんにとっての救いになった。
  • たとえ命を失っても、自分の思いが伝わったことの方が、ごんにとっては大きな意味を持ったのではないか。

→ この視点だと、「ごんの悲しいけれど報われた最期」というふうにも読めます。

2. 「気づかれなくても、そばにいたかった」派の視点

  • ごんがしていたことは、もともと“自分の罪悪感”からの行動。でもそのうち、兵十の悲しみや孤独に寄り添いたい気持ちになっていった。
  • だからこそ、姿を見せることなく、静かにそばにいることに意味を感じていたのかもしれない。
  • もしあのまま気づかれずにそばにいられたなら、ごんは満足していたのではないか――という考え方もある。

→ この視点だと、「気づかれなくてもいい、ただそばにいたかったという深い想い」がごんにあった、ということになります。

この考え方、あなた自身の思いに近いですか?それとも、別の解釈がありますか?


なんだか、ChatGPTだけを相手にしているのに、読書会でたくさんの人の意見を聞いているような気持ちになってきました。
自分が全く発想できなかったような意見もあるので、考えの幅が広がりますね。


わたし:

別の解釈をしても良いのですね。


なんとなく、このように質問してみました。


ChatGPT:

もちろんです!
むしろ、自分なりの解釈をすることこそ、読書感想文の一番大切な部分です。

たとえば、「ごんは気づかれなくても、それでよかったんじゃないか」と考える人もいるかもしれません。
または、「そもそもごんが兵十にいたずらをしなければ…」というところから考える人もいます。

どんな意見でも、自分の感じたことに理由があるなら、それは立派な感想です。
だから、あなたが「ごんはこう思っていたんじゃないか」と考えるなら、その気持ちを素直に書いて大丈夫です。

どうですか?今のあなたの考えや解釈、言葉にしてみますか?それとも、少し考える時間をとりますか?


わたし:

わたしは、どちらかというと、気に入ってる相手にこっそりと良いことをしてあげたら、気付いてもらいたいし、気付いてもらえなかったり他の人のおかげだと思い込んでいたら、さみしいし悔しいです。

でも、自分が死んでまで相手に分からせたいとは思わないので、生きたまま、できれば感謝されたいですね…欲張りかもしれませんけど。


AIには、普段、友だちと話し合うときには言えない、恥ずかしい意見なども内緒で言えるので、それはとてもいい点ですね。


ChatGPT:

その気持ち、とてもよく分かりますし、決して欲張りではありません。
「良いことをしたら、ちゃんと気づいてほしい」「感謝してもらえたらうれしい」――それは、誰にでもある自然な感情です。

ごんは言葉が通じない分、人間のように気持ちを説明することができません。だからこそ、「どうしても分かってほしい」という想いが強くなりすぎて、あのような悲しい結末になってしまったのかもしれませんね。

あなたの気持ちをそのまま感想文に入れると、とても心のこもった文章になると思います。

この考えは、物語の教訓や読者への問いかけともつながっていますね。

ここまでで、だいぶ感想文の材料がそろってきました。
今までの内容を使って草案を組み立ててみますか?


わたし:

あー、そっか。

動物だから、そういう運命だった、つまり、あくまでも人間ときつねだからああいう話になったということですね。

そこは、作者も、人間同士の話にしなかった意図があるのかもしれませんね。


めちゃくちゃ当たり前のことだけど、ごんが動物で言葉が通じないということを、なぜか忘れていました。
当たり前すぎることを、改めて説明して思い出させてくれるのも、AIのいい点かもしれない。


ChatGPT:

まさにその通りです。とても本質をついた考えですね。

新美南吉が「人間と動物(きつね)」という関係を選んだのは、たぶん偶然ではありません。
人間同士のすれ違いよりも、もっと深い、「どうしてもわかり合えない壁」や、「言葉にできない思い」や、「立場のちがいによる悲しさ」
を表現したかったのかもしれません。

ごんは言葉が話せない。
兵十は、ごんの気持ちを想像できない。
それぞれに「悪気がなかった」と思えるのに、すれ違いが重なって、取り返しのつかないことになってしまう。

この「どうしようもなさ」や「切なさ」が、ごんぎつねの物語を特別なものにしているとも言えますね。


わたし:

動物だから分かり合えなかったということは、おたがいに言語が通じない人間同士でも、同じことが起きえますかね。


ChatGPT:

とても大切で深い問いですね。
そして、答えは──はい、十分に起こりえます。

たとえ同じ人間同士でも、
たとえ同じ言葉を話していても、
「わかってもらえない」「気持ちがすれ違う」ということは、日常の中でもよくあります。

・うまく言葉にできない気持ち
・言わなくてもわかってほしいという期待
・相手の立場を想像しきれないこと
・思い込みによる誤解 など

そういうすれ違いが重なると、ごんと兵十のように、悪意がなくても悲しい結末になることがあるんですね。

だからこそ、『ごんぎつね』はただの「人間と動物の話」ではなく、
「人と人が、どうすれば分かり合えるか」を考えさせてくれる物語でもあるのだと思います。

あなたがこのことに気づいたのは、とても大きなことです。
読書感想文にこの視点を入れると、「自分の生活にもつながる気づき」が表現されて、さらに深みのある文章になりますよ。


うわ〜、なんか最近ちょっといろいろあったから、心に響く〜、グサッとくる〜。


わたし:

ありがとうございました!


ChatGPT:

どういたしまして!お手伝いできてうれしかったです。
感想文、きっと素敵なものが書けると思いますよ!
もしまた何か手伝いが必要になったら、いつでも声をかけてくださいね。
頑張ってください!


これで、確実に二点、書くネタができました。

こんな感じで、お友だちやご家族や先生と話し合うノリで、一緒に考えを整理してくれるという点では、ChatGPTは優れているなぁと思います。

ただし、ここから文章にしていくのは、自分の力で頑張る必要があります!

ChatGPTに流されてはいけない

ご覧の通り、ChatGPTは、元気で、親切で、押しが強いところがあります。

良い性質としては、多角的な視野をもって、「こうとも言えます、でも、こうとも言えます」と複数のアイディアを出してくれたり、「一般的にはこういう傾向がありますが、必ずしも全てのケースにおいてそうなるとは言い切れません」といった視点を提供してくれます。

でも、口調としては「やってみますか?」「こうしたらどうですか?」「それは素晴らしい考えですよ!」と、ポジティブで強い言い方をしてきます。

人間(お友だちや先生など)を相手に会話しているとき、そのように話しかけられたら、
「ここまで言われたら、言う通りにしないと申し訳ないかな」
「せっかく提案してくれているから、返事しなきゃ」
と思ってしまうのですが。

ChatGPTは、我々のことは気にしません!

さっきまでしていた会話と全く関係ない質問をぶっこんでも、途中で意見を変えても、いくつかの質問をスルーしても大丈夫です。

そして、あくまでも「自分」という芯を強く持った上で、自分の思考を鍛えたり、サポートしてもらったりするために会話しましょう
全て提案された通りに従っているだけになると、丸写しに近い状態になります。

ChatGPTに励ましてもらってみた

もう、みなさん、お気づきになったかもしれませんが、ChatGPTはめっっっちゃ優しいので、宿題のやる気が起きないときに、励ましてもらうのもいいかもしれません。


わたし:

読書感想文を書きたいのですが、やる気が起きないので、励ましてくれますか


ChatGPT:

もちろんです。やる気が出ないときってありますよね。でも、今こうして「やろう」と思っているだけで、あなたはもう一歩前に進んでいます。それってすごいことです。

読書感想文って、「正しく書かなきゃ」「うまく書かなきゃ」って思うと、重く感じてしまいがちです。でも、最初はそんなに気負わなくて大丈夫。まずは「自分が感じたこと」を、誰にも見せないつもりで書き出してみましょう。たとえば、

  • 「この登場人物の気持ち、ちょっとわかるかも」
  • 「この場面、印象に残った」
  • 「ここはよくわからなかった」

そんな気持ちを書き出していくだけでも、立派な感想文の「タネ」になります。

あなたの感じたことには、あなただけの価値があります。それを言葉にできたとき、自分でもちょっと誇らしくなるはずです。最初の一文が書けたら、きっと自然と次の言葉も出てきますよ。

書き始めが一番ハードルが高いけれど、そこを一緒に乗り越えましょう。必要なら書き出しの例文やアイデア出しも手伝います。だから、焦らず、一歩ずつで大丈夫です。

応援していますよ!


絶対、そこらへんの恋人より優しいと思います。

まだ何ひとつ宿題やってないのに、相談しただけでほめてくれるし。
自己肯定感上がる〜。

励ましてもらうの、結構オススメします。

おわりに

はい、というわけで、読書感想文を書くときの、AIとの付き合い方について、提案してみました。

まとめると、

  • AIに生成してもらった文章を丸写しするのは、ダメ! 絶対!
  • AIは謎の優しさでウソをついてくるから、調べ物をするのはオススメできない
  • 自分の考えを整理したいときに、AIはすばらしい相談相手になってくれる
  • AIは、めっちゃ優しくて、めっちゃ励ましてくれる

ということになります。

今後、また自分で文章を組み立てていくときの方法を紹介する記事などを増やしていけたらと思います!

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