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小説家・横光利一は、若くして最愛の妻・きみを亡くしました。
きみの生前から死後にわたり、利一は繰り返し自分と妻をモデルにした小説を書きました。
『春は馬車に乗って』は、妻との闘病生活を描いた、最初の作品です。
すべての漢字にふりがなを振ったテキストをお送りします。
作品紹介
肺病による咳に苦しみ、床に伏せる妻と、そして自宅で仕事をしつつ甲斐甲斐しく看病する夫。
闘病とは何か、死とは何か、夫婦の愛とは何か。
やがて来る別れを前に、2人は時に責め合い、時に寄り添いながら、それぞれの真理を求め続ける。
実際に若くして妻を亡くした横光利一の自伝的小説です。心をえぐるような鮮やかな言葉の押収は、時代を超えて色褪せることなく、現代人の我々に、死と向き合うヒントを与えてくれます。
劇団のののテキストについて
劇団ののでは、みなさんにも元々の文章の味わいや朗読を楽しんでいただけるよう、オリジナルのテキストを作成しています。
テキストでは、朗読原稿としての読みやすさを大切にするため、原作に対し以下の加工をおこなっています。
・歴史的仮名遣い(古い書き方)を現代の仮名遣いに変更(例:「けふ」→「きょう」
・すべての漢字にルビ(ふりがな)を振る
・セリフの箇所を強調
・場面ごとにページを分割し、番号を追加
※ルビ・セリフ・場面分けは劇団ののの解釈によるものです。正しい読み方を示すものではありません。