小川未明の短編『遠くで鳴る雷』に登場する、ちょっと難しい言葉の意味を調べてみました。
劇団ののは、言語学や歴史学のプロフェッショナルではありません。
様々な文献や辞書をあたったり、プロフェッショナルの方に手助けをいただいたりはしていますが、あくまでも自力で調べ物をした結果を掲載しています。誤った情報が含まれている場合がありますので、ご注意ください。
また、調べ物をした結果、真実が突き止められないこともあります。
ご了承ください。
黒土【くろつち】
黒い土のことです。
養分を多く含むため、作物を育てるのに向いています。
きゅうり
春に植えると、夏頃に実がなる、夏野菜として知られています。
日本で本格的に栽培されるようになったのは、江戸時代に入ってからのことです。今では、日本の食卓に欠かせない食材になっていますね。
お盆の精霊馬として使ったり、カッパの好物とされたり、特別な意味を持つこともあるようです。
時分【じぶん】
おおよその時期や時刻、またはちょうどよい時期のことです。
初なり【はつなり】
その年に初めてなった果実や野菜のことです。
水神さま【すいじんさま】
水の神様のことで、田の神様ともされました。
カッパや蛇・龍を、神そのものや、神の遣いとすることもあるようです。
ここでは、水の事故に遭わないようにときゅうりを捧げていることから、時に子どもを溺れさせたという、カッパとつながりがある水神なのかもしれません。
悠々【ゆうゆう】
ゆったりと落ち着いているようすです。
欄干【らんかん】
橋のふちに、落下防止のために設置される手すりのことです。
晩方【ばんがた】
夕方のことです。
赤銅色【しゃくどういろ】
金属の赤銅のような、艶のある暗い赤色です。
床【とこ】
寝床のこと、つまりお布団のことです。
幾里【いくり】
「里」は距離の単位で、3〜4kmほどです。「幾」はたくさんであることを表します。
「幾里」なので、何十kmにもなります。
乞食【こじき】
元は人々から食べ物の寄付を乞いながら放浪する僧侶を指していましたが、後に物乞いをして生活する人々のことを指すようになりました。
戦後、生活保護等の制度が整うまでは、空襲で焼け出された婦女や傷痍軍人など、物乞いで生活する人が多くいました。
現代では、差別語とされるため、使われていません。
水上【みなかみ】
川の上流のことです。
参考文献
- Wikipedia
- 日本国語大辞典
参考リンク
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