横光利一が愛した動植物たち|作品に登場する語彙の解説

コラム
春は馬車に乗って 慄える薔薇 蛾はどこにでもいる 花園の思想 横光利一が愛した妻
コラム

劇団ののは、横光利一が、夫と妻との新婚生活や闘病を元に書いた一連の作品、『春は馬車に乗って』『慄える薔薇』『妻』『蛾はどこにでもいる』『花園』を朗読作品にすることに取り組んでいます。

それらを読んでいて気付くのは、横光の自然の天候や風景の描写が非常に豊かであること、そして実に多くの植物の名が登場することです。主人公が歩きながら眺めている風景、庭に植えて育てている果樹や花などは、場面に瑞々しさや彩りを添えるだけでなく、時には枯れて寂しい印象を与えることもあります。また、意識的に植物についての描写を排することで、つまらなさや無気力さを描き出す効果さえあると言えます。横光は、虫や亀、魚など、生き物のこともよく見ています。横光は、単に新感覚派の技法として、心理描写などのためだけにこれらの動植物を描いたのだけではなく、生活の中で、身近なものとして、よく観察し、愛おしく感じていたのではないでしょうか。

それでは、4つの作品に登場する動植物がどのように描かれているか、どんな効果があるのか、夫と妻の時間の時系列順に並べて、見ていきましょう。

慄える薔薇

『慄える薔薇』では、夫は駆け出しの画家で、妻はその慎ましい生活に寄り添う主婦という設定です。「一」「二」は、周囲を他の家々に囲まれたような住まいで、そこでの貧乏生活に退屈した新婚夫婦の会話から始まります。そこには、植物の名前は登場しません。実際の横光も、この頃は駆け出しの作家として(関東大震災の影響もあり)小石川の小さな下宿家に住んでいて、苦労をしたようです。

「三」では、長らく望んでいた郊外の家に引っ越し。突然、牧歌的な光景が広がり、たくさんの動植物が描き出され、物語は活き活きと動き始めます。実際、大正13年9月、横光と妻キミは、中野の家に引っ越して来ます。当時の中野は今のような都会ではなく、のどかな場所でした。(ただし、実際にはキミはこの家に引っ越して来てすぐに肺を悪くしており、『美しい家』という作品の中で、夫はこの家の間取りや、北側に建て込む家々のせいで悪い空気が溜まり、妻の病気が悪くなると考えています。)

やがて秋が深まり始め、枯れゆく庭。夫婦は草むらに腰掛け、翌年の春に庭に植える花について、あれはどうだ、これはどうだ、と談義します。

薔薇【ばら】

大正時代には、着物の柄としても好まれました。
画家の夫が、花びらを1つ葉の上に落として寂しげな薔薇を題材に絵を描き始めたところから、物語は展開します。
この作品のに登場する薔薇の色はわかりませんが、赤い薔薇の花言葉は「一目ぼれ」「あなたしかいません」「あなたを愛しています」「愛情」。夫婦の物語にぴったりです。

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糸菊【いとぎく】

管物、管菊とも呼ばれます。花びらが糸のように細くたくさん出ている形の菊です。秋に咲き、様々な太さ・長さのものがあります。管も、太管、細管、長垂など様々です。
花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」。

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芒【すすき】

1〜2mほどの高さまで伸び、先端がほうきの先のような形になった植物です。秋の七草の一種で、お月見のイラストや写真で一緒に描かれることが多いです。かつては「茅」と呼ばれ、お家の屋根や牛や馬などの餌としてたくさん使われていました。
花言葉は、「活力」「心が通じる」。

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苺畑【いちごばたけ】

苺は明治時代に輸入され、日本でも栽培されるようになりました。ダリヤの花畑とともに広がっています。
花言葉は、「あなたは私を喜ばせる」「尊重と愛情」「先見の明」「幸福な家庭」。

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ダリヤの花畑

苺畑の隣に広がっているようです。
「ダリア」とも書きます。ヨーロッパで古くから栽培されている、キク科の花です。
日本では江戸時代に到来しました。夏から秋かけて、大きく色鮮やかな花が咲きます。
色のバリエーションが豊富で、赤やオレンジ、白、ピンク、紫色などがあります。
花言葉は、「華麗」「優雅」「威厳」「不安定」「感謝」など。

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白い鶏【しろいにわとり】

白いとあるので、チャボでしょうか……? 妻の足元で近所のものが数羽、遊んでいるようです。
大正時代には卵や鶏肉のために養鶏をすることは一般的になっていました。(芥川龍之介『秋』の照子も鶏をペットとして飼育しています。)

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大正時代にはすでにペットとして西洋の犬も多く流入していたようです。草の実をつけて走っています。

竹藪【たけやぶ】

竹林と同じで、竹が群生しているところです。

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白菊【しらぎく】

白い菊のことです。垣根の下で揺れていたことから、一輪咲の立派なものではなく、もう少し野菊のようなものだと想像しています。

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無花果【いちじく】

木は3〜5mほどになります。ややアクのある果実で、ドライフルーツやジャムとしても楽しまれています。
秋が来て、落葉する様子が描かれています。

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葡萄の棚【ぶどうだな】

ぶどうのつるを巻き付かせるための棚です。実の世話がしやすいように、人の背丈くらいの高さのところに、竹や木を四角く組み合わせて作ります。画像のように大規模でなくとも、1本の木であれば庭のひとすみで育てることが可能です。
「葡萄棚が明るくなった」というのは、果実の収穫が終わり、葉も減って、日が差し込む様子を描いているのでしょう。

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山茶花【さざんか】

ツバキ科の植物で、秋の終わりから冬のはじめにかけての寒い時期に、白地に淡い桃色の花びら5枚でできた花を咲かせます。栽培種では赤やピンクなどさまざまな色があります。童謡『たき火』の2番の冒頭に登場します。
花言葉は、「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」。

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罌粟【けし】

妻と、春に植える花を話し合っています。
芥子とも書き、ポピーと呼ばれることもあります。1〜2mほどの高さまで伸び、春に赤や白、紫の大きな花を咲かせます。違法薬物であるアヘンの原材料となるため、現代では栽培が禁止されている品種もあります。
花言葉は、「眠り」「慰め」「恋の予感」など。

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フリジヤ

妻と、春に植える花を話し合っています。
フリージアとも書きます。50〜100cmほどの高さまで伸び、3月頃に白や黄色の花を咲かせます。白いフリージアはキンモクセイのような甘い香りがします。
花言葉は、「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」など。

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スイートピー

妻と、春に植える花を話し合っています。
「スイートピー」とも書きます。英語で「甘い豆」の意味です。マメ科の植物で、観賞用だけでなく、遺伝学の実験用にも栽培されました。4月下旬から6月下旬ごろに、白や赤、ピンク、紫の小さな花をたくさん咲かせます。
花言葉は「門出」「別離」「ほのかな喜び」「優しい思い出」です。

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菜の花【なのはな】

アブラナの原料で、おひたしや天ぷらなどとしても食べられます。
妻と、春に植える花を話し合っています。水田や畑にも植えられますが、1本ではなく広範囲に増えて広がっていくため、妻は「そしたら菜畑になってしまわなくて?」と言っているのです。
花言葉は、「快活」「明るさ」。

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チューリップ

妻と、春に植える花を話し合っています。
球根から栽培される園芸用の花で、基本的にはカップの形をしていますが、様々な色の品種があります。
花言葉は、「思いやり」です。

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翌、大正14年の6月に、妻は結核を発病し始めます。この物語は10月に発表されましたが、果実の旬などから、発表直前の8〜9月の様子を元に執筆したと推測されます。

おそらく、『慄える薔薇』の時に住んでいたのと同じ庭付きの家に住んでいると思われます。庭には同じ果樹が登場します。しかし、夏の終わり〜初秋の緑豊かな季節のため、また違った趣を見せます。妻はやや病気がちになり、家で休んでいることが多くなりましたが、夫婦は小気味良い会話を楽しんでいます。また、お手伝いのばあやも登場します。

初日は雨上がりの露に濡れた艶やかな風景を、翌日は晴れて爽やかな庭の風景を、活き活きと描き出しています。庭仕事をする姿や、果実をもいで食べるシーンが登場します。夫婦が、すっかり動植物とともに暮らしている様子が分かります。

葡萄棚【ぶどうだな】

この物語は、葡萄がなっている季節で、葡萄の房をもいで妻と食べるシーンが登場します。

竹林【たけばやし】

竹藪と同じです。遠く曇った空の下で、竹林が頭を垂れています。雨上がりなので、葉が重くなっているのかもしれません。

白い韮の花【しろいにらのはな】

野菜としての旬は4月〜8月です。
ここでは、妻が朝から髪の毛に花を挿していたと書かれています。花が咲くのは8〜9月で、葡萄の旬と一致しています。
花言葉は「多幸」「星への願い」です。

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鎌切り【カマキリ】

現代では一般に「蟷螂」と書きます。前足が体の前方で大きな釜のように曲がっていて、動く獲物(他の昆虫など)を素早く捕らえて食べる、肉食の昆虫です。セミなど大きな物も捕食します。
この話の中で、夫とばあやはカマキリのメスが交尾を終えてオスを食べるのを眺めて会話を交わします。しかし、交尾においてメスがオスを食べるのは全ての種類ではなく、そのような習性を持つ種の中でも、実際にケースが発生するのは13〜28%程度だそうです。(→捕食時の画像

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無花果【いちじく】

この頃は、厚い葉の影から実を差し出しているとのことで、収穫どきだったのでしょう。

栗【くり】

庭などで育てる時は5m程度に小さく仕立てるのが一般的です。
イガが機嫌悪そうに膨れているとのことですが、そろそろ収穫時なのでしょう。中身が食べられるようになる旬は9月頃です。

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草玉

辞典や辞書、国立国会図書館にデジタルアーカイブされている文献を当たりましたが、「草玉」という単語そのものは見つかりませんでした。
唯一、他での使用を発見できたのは、同じく横光利一の、他の著作「日輪」です。
まずは、作品に登場する「草玉」は、ぶどうの旬である秋に青い実をつけること、また「日輪」での描写から風にそよぐ穂を持つことが判断できるため、実をつけるイネ科の草の類ではないかと推測しました。
また、日本国語大辞典によれば「玉」には、黒曜石を宝貝などを始めとした美しい石という意味があります。
画像は宝貝です。

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つまり、宝貝に似た草と言えば、「数珠玉(ジュズダマ)」が最も近いのではないかと推測しました。

数珠玉はイネ科の植物で、トウモロコシのような葉が1mほどの高さまで伸びます。

秋になると、1cmほどの固い実をたくさんつけます。緑色の実がだんだんと茶色や黒っぽくなってきます。

その様子は確かに宝貝によく似ています。この実は、中の藁のような屑を引き抜くと穴が開くので、お手玉やおもちゃのネックレスなどにして遊ぶことができます。

横光利一は、方言、あるいは横光の身近な人々の影響などから、数珠玉を「草玉」と造語で呼んでいたのではないかと、劇団ののでは推測しています。

他に何か情報やアイディアをお持ちの方がいらしたら、是非とも劇団ののまでお寄せください。

葱【ネギ】

野菜のネギです。畑に植わっていると、確かに剣のように垂直に見えます。

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春は馬車に乗って

大正14年の10月、横光と妻は静養のために神奈川県の葉山の海辺に引っ越します。キミは翌、大正15年の6月24日に逗子のサナトリウムで死去。この物語は2ヶ月後の8月に発表されています。この物語は執筆時から半年ほど前の自宅での看病を振り返った体験が元になっていると考えられます。

この物語では、今までのように活き活きと庭の様子を描くことはなくなります。風景は、主に海辺の家で、秋から冬にかけてのやや寂しげなものです。たくさんの動植物を登場しません。それだけに、モチーフとして選ばれ、ピンポイントで登場する下記のものたちは、各々がより強い意味を持って登場していると言えましょう。

松【まつ】

冒頭は、「海浜の松がこがらしに鳴り始めた」で始まります。
海風に強く、防風林として海辺に多くある松の木。秋、冬になっても葉が青々としており、美しく光るのを、妻はじっと見ていました。これは、病に伏せる妻の、永遠の命に対する憧れの気持ちを表しているとも取れます。

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ダリヤ

この物語では、庭のダリヤが季節を追うごとにしぼみ、だんだんと枯れてゆく姿が、妻の病状の進行と連動しているようです。最後には、球根が掘り出され、霜で腐ってしまいます。

亀【かめ】

夫婦の家の庭の池を泳いでいる亀がいて、夫はそれを眺めていました。ある時、亀はいなくなります。
当時いた小さな淡水の亀だと、イシガメでしょうか。

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鮟鱇【あんこう】

夫が妻に食べさせるために買ってきた食材です。高級食材の部類で、カロリーは低いけれど、栄養価が高いようです。
夫は「踊り疲れた海のピエロ」と表現しますが、くたっとした柔らかな姿を、そのように表現したのでしょうか。

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車海老

夫が妻に食べさせるために買ってきた食材で、高級食材の部類です。
夫は「甲冑をつけて倒れた海の武者」と表現します。

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夫が妻に食べさせるために買ってきた食材です。夫が「暴風で吹き上げられた木の葉」と表現するように、シュッと平べったい葉っぱのような形の魚です。

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野の猫【ののねこ】

冬になり、亀はいなくなりましたが、どこかから現れた野良猫が書斎の中を歩く場面が出て来ます。

スイトピー

ある日、知人の家から届けられたスイートピーの花束。冬が終わり、夫婦の元に急速に春の兆しがもたらされるラストです。
他の、枯れた地味な色のものたちの中で、スイートピーだけが鮮やかな彩りや香りを持って、物語の最後に急に色が挿されたような効果を発揮しています。

蛾はどこにでもいる

妻が亡くなった後、夫は身の置き所を転々とし、ゆっくりと妻の死に向き合い、生活を取り戻そうとします。その夫が過ごしている時間や、人々との何気ない会話を、じっくり静かに描いている物語です。

実際には、大正15年の6月24日、キミが亡くなります。この物語は、蚊が登場し、海浜で人々が水遊びをしていることから、夏の物語であると考えられます。10月に、この物語を発表しています。

夫は、死と生について、海や空など明るく雄大な風景を眺めながら思考します。一方、まるでその風景と対比となるように、静かな室内の彼の手の届く範囲では、小さな虫が戯れており、彼はそこにもまた目を向け、じっと観察し、愛着を覚えます。横光は、このような遠近のものを両方とも、カメラのズームを使いこなすように映し出し、主人公の心情の機微を、映像として表現するのです。

この物語には、妻とともに見ていた庭のような豊かな緑の風景は登場せず、花や草木の名前も登場しません。まるで夫の時間も止まってしまったかのように。夫にとって、それら愛すべき庭のものたちは、妻と過ごした彩りのある時間の象徴であり、彼ひとりの時間には、目に入らないか、目を向ける気が起きないものたちなのかもしれません。

蚊【か】

亡くなった妻の亡骸を前に、妻の血を吸った蚊が壁にとまっているのを見て、夫は、妻の血がまだ蚊の中で生きていることにときめきを覚えます。

蛾【が】

夫は、自分の行く先々に現れる白い大きな蛾を、妻であると思うようになり、愛着を覚えます。
種類は知識が足りず、特定できません。

花園の思想

この作品は、キミが亡くなった翌年の2月に書かれました。『春は馬車に乗って』と同じ、夫と妻の闘病記ですが、これはサナトリウムに入ってからの物語で、植物の種類から4月の終わり〜5月〜梅雨に入る頃であると考えられます(キミが亡くなったのは6月の終わり)。

たくさんの肺病患者が静養する丘の上のサナトリウムは、麓の一般社会から隔絶された楽園のように、作り込まれた異世界です。潔癖な、病室の壁の白さ、医師や看護師の衣の白さ。

しかし、それに対抗するかのは、花壇や花瓶に咲き乱れる花々の色と香りです。それはマネやルノワールの絵画のような、強すぎるほどの彩り。夫が花壇から摘んできては妻の病室に飾り立てるたくさんの花々は、今まで妻と暮らした庭で育てられ、牧歌的な自然の風景の中にあって愛されてきた果樹や花たちとはどこか違う、作りもののような仰々しい印象を覚えます。

実際のサナトリウムでの療養生活がどのような様子であったか、それは分かりません。しかし、それ以前の夫と妻との幸せな時間には、たくさんの花たちの姿があった。だからここでもやはり、否、最期だからこそ、2人の時間にこれでもかと沢山沢山の花を書き添えたのではないでしょうか。

現在の日本では、語呂合わせから、お見舞いの花としてタブーとされているシクラメン(死苦)、シネラリア(死)、鉢植えの花(根付く=寝付く)などもごく自然に病室に飾られているのが興味深い点です。これらのマナーは戦後に生まれたものなのでしょうか……調べてみたいところです。

また、その丘の上の楽園を責め、麓から押し寄せる、新鮮な死の香り……ハエ、マグロ、カツオ、烏など、金属的な鈍い光を放つ生き物たちにも注目です。

薔薇【ばら】

サナトリウムの花壇には、薔薇の花壇があります。

マーガレット

大正時代に、園芸用として広く栽培されるようになりました。
夫は、サナトリウムの花壇から花を取って来ては病室に飾るようになります。
花言葉は「無邪気」です。

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雛罌粟【ひなげし】

雛芥子とも書き、フランス語ではコクリコ、英語ではポピーと呼ばれます。
花言葉は「思いやり」「いたわり」。
最近、都市部の街路樹の下や公園などに咲いているオレンジ色のポピー、ナガミヒナゲシは、繁殖力が強すぎるため、自治体が見かけたら抜くように注意を呼びかけています。また、ポピーの中にはアヘンの材料になるため、栽培していはいけない種類のものもあります。

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紫陽花【あじさい】

原産地は日本で、様々な品種改良がなされ、西洋でも人気です。
花言葉は品種によっても変わります。
現在では、アジサイは色が変わりやすい、毒がある、鉢植えだと根付く=寝付くなど、いろいろなイメージがあり、お見舞いではタブーとされています。

矢車草【やぐるまそう】

矢車草という植物もありますが、ここでは、矢車菊のことかと思われます。矢車菊も矢車草と呼ばれることがあります。
花言葉は、「幸運」「幸福」「繊細」「愉快」「優雅」「教育」「信頼」「独身生活」です。
矢車菊は青や薄い紫の花を咲かせ、涼やかで美しいため、よく空き地や畑の周りに植えられますが、繁殖力が強く増えすぎてしまうため、注意が必要です。

矢車草 Wikipedia
矢車菊 Wikipedia

野茨【のいばら】

山や野に自生する低木の野バラで、鋭い棘があります。実は薬用されます。
花言葉は、「素朴な愛」「孤独」「才能」「詩」「痛手からの回復」。

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芍薬【しゃくやく】

一重のものと八重咲のものがあり、大きな花を咲かせます。薬用されます。
花言葉は「はじらい」「慎ましさ」。

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菊【きく】

菊と言っても、日本の大物、果物、大物-厚物、西洋菊、スプレー先のもの、食用のものなど、様々な種類があります。
現在では仏花として定着しているため、お見舞いではタブーとされています。

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熊本の菊花展は有名です。関東では東京都調布市の神代植物公園で大会があり、様々な品種の菊が出品されますので、ぜひ足を運んでみてください。菊の仕立て方には多くの種類があり、1鉢に3輪が咲いているもの、小さなジオラマになっているものなど、多種多様です。

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カンナ

様々な品種がある園芸用の花です。花の形は南国の鳥のような、やや変わった形です。
花言葉は「情熱」「快活」「妄想」「堅実な未来」「熱い思い」など。

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百合【ゆり】

山や野、民家の庭などに自生します。園芸用の品種も様々に開発されています。
花言葉は、「純粋」「無垢」。
作中にも、ユリの匂いが強すぎるため病室から出す場面がありますが、現在でもお見舞いの花としては避けるのが無難とされています。

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シクラメン

明治時代に日本に伝わり、戦後に多くの品種が作られました。10〜4月の寒い時期に開花し、それほど育てるのが難しくないため、室内にて、鉢植えで観賞用として愛されています。
現在では、「死」「苦」との語呂合わせで縁起が悪い、鉢植えは「寝付く」とされ、お見舞いにはもっともタブーとされています。

ヘリオトロープ

明治時代に日本に入ってきました。種類によってはバニラのような良い香りがして、ドライフラワーやポプリとしてた楽しまれます。

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シネラリア

キク科の花で、現在では「死」を連想する名前が良くないということから、園芸店や花屋では「サイネラリア」という名で売られています。

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ヒアシンス

現在は「ヒヤシンス」と呼ばれています。水を入れた器で球根から栽培して楽しむ方法が有名です。
現在では、球根からの鉢植えなどが多いため、根付く=寝付くという語呂から、お見舞いではタブーとされています。

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蝿【はえ】

サナトリウムの周囲にハエが大量発生して、窓に金網が打たれます。ハエは食物などにたかり、病気を媒介するため、不衛生な環境を生み出し、患者の敵となります。1960年代以前の日本では、汲み取り式のトイレやゴミの廃棄のしかたの違いなどから、現代よりもハエが発生しやすく、身近な存在であったと考えられます。ハエを集める機械、ハエ取り紙などが使用されました。

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海月【くらげ】

子どもたちが、浜辺でプルプルしたクラゲを投げ合って遊んでいる場面があります。実際、砂浜に10cm程度の葛饅頭のような透明のクラゲが打ち上がっていることがあり、とても綺麗に見えます。が、クラゲには毒があるため、触らないのが無難です。

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鰹【かつお】

赤身。回遊魚です。全長40〜100cm。刺身や、鰹節となります。
サナトリウムの下の浜辺では、魚を上げています。

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鮪【まぐろ】

赤身。回遊魚です。全長60〜200cm以上です。主に刺身で食されます。

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鯛【たい】

白身の高級魚です。刺身、煮付け、汁などに使われます。

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桜草【さくらそう】

プリムラとも呼ばれています。桜とは関係ありません。多年草で、野生のものが江戸時代に品種改良され、園芸用として愛されるようになりました。自生しているものは大変貴重です。

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夜鴉【よがらす】

日本には古くから「烏が夜に鳴くと、不吉である」「烏が騒いでいると数日以内に人が亡くなる」などという迷信があり、昭和初期頃まではさかんに言われていたようです。
実際にはカラスは夜に鳴きません。そのため、烏が夜に鳴いた場合、よほど地震前の磁場に反応したなどの予兆であることは考えられます。また、夜にクワッと鳴くゴイサギを別名「夜烏」と呼ぶようです。

参考文献

参考リンク

作品の視聴、他の記事へのリンクはこちらから↓

作品についての考察はこちら↓

作品本編はYouTubeでも配信中↓

横光利一 春は馬車に乗って 第1話 - 劇団のの 朗読・ラジオドラマ|Riichi Yokomitsu "The Spring Riding in a Carriage" 1/3
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