谷崎潤一郎『或る時』

谷崎潤一郎『或る時』の風景を訪ねて
或る時

『刺青』『鍵』『細雪』『陰翳礼讃』など、数々の有名作品を残す、谷崎潤一郎。
今回、青空文庫には未収録の作品『或る時』を朗読しました。
谷崎が日本橋・茅場町周辺に住んでいた少年時代を振り返り、周囲の様子や家族について回想した短編のエッセイで、まさに谷崎の作風の原点とも言える原体験を、名曲「家路」を添えてお送りします。

が、我々が着目したのはそこではなくて、谷崎が「ここに私の家があったはず」と述べている冒頭の文章です。
道案内が絶望的に分かりにくい。
そこで、かなりの時間を費やして場所を突き止めた記録(江戸や東京の街について詳しくなった記録)を、フリートークやブログにてお伝えします!

本編:約13分

◆テキストもご一緒にどうぞ

劇団ののが独自に作成した朗読テキストです。
すべての漢字にふりがながついていますので、漢字が苦手な方にもおすすめです。

テキストを見る

◆出演

栗田ばね

◆トーク

栗田ばね
梅田拓
田島裕人
のあのえる
スズキヨシコ

トークトピック

  • 谷崎潤一郎 &「或る時」基本事項紹介
  • 「或る時」道案内の問題点について
  • 【茅場町の変遷1】江戸時代
  • 【茅場町の変遷2】明治9, 17, 40年(「或る時」前後)
  • 谷崎が幼少期を描いたエッセイたち
  • 【茅場町の変遷3】大正時代
  • 関東大震災について
  • 【茅場町の変遷4】「帝都復興事業」以降
  • 『幼少時代』単行本付録地図!
  • 明徳稲荷神社について
  • 谷崎家跡、いまは何が建ってる?

トークで紹介した本

谷崎潤一郎『幼少時代』岩波文庫

茅場町周辺の地図が収められています。

◆楽曲をお借りしました


■ 製作:劇団のの(のあ のえる, スズキ ヨシコ, 加藤 綾音)
■ テーマ音楽:鈴木 悟
■ メインビジュアル:栗田ばね

*作品本文は著作権保護期間を過ぎたものです。
朗読しやすいように行間やふりがな等を編集をしております。

*劇団ののでは、作品を通して感じ考えることを大切にしています。アフタートーク等における読みとり方・見解は、私達がこの作品の朗読を通して感じたことの一部で、あくまでも多様な見方の中の1つの見方です。

みなさんもテキストや音源を通して作品に触れる中で、自由に感じ考える機会を大切にしていただけたら嬉しいです。

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