「秋」の4コマ漫画:「卵を取られたニワトリが」

芥川龍之介「秋」を読んだ人にしか分からない、マニアックな漫画を書いてみました。
今回は、照子と俊吉の新居に泊まることになった信子が、夜、俊吉と二人きりで庭のニワトリを見に行くシーン(Podcast「秋」第3話をお聴きください)から。
タイトルは「卵を取られたニワトリが」です。

芥川龍之介「秋」の4コマ漫画

夜、二人きりで庭のニワトリを見に行く信子とその従兄弟・俊吉。
囲いの中で寝ているニワトリを見て、俊吉は「寝ている」と信子の耳元でささやきます。

これまでの照子・俊吉夫婦のやり取りを見ている中で、俊吉の心に自分がいないことに気付かされた信子。
思わずニワトリと自分とを重ね、「卵を取られたニワトリが…」とつぶやき、しょんぼり。

一方、二人が歩いていくのを家の中から目撃していた照子は、やはり姉・信子には敵わないのだと感じ、家の中に入り込んだヨコバイ=害虫をじっと見つめて、しょんぼり。

しかし!一番しょんぼりなのは、毎日毎日、一生懸命産んだ卵を人間に取られ続けるしかない、ニワトリなのだ!
と、寝たふりをしているニワトリは心の中で叫ぶのでした。

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